役立ち情報
建設業の一人親方は健康保険に加入するのなら、建設国保をおすすめします。理由は
- 保険料の計算方法が違う
- 手続きが簡単
- 傷病手当や出産手当が支給される
の3つ。特に違うのは保険料。
国民保険と建設国保は保険料の計算方法が違うので、保険料を節約できる可能性が非常に高いです。
建設国保と国民保険の保険料計算方法の違い
建設国保と国民保険の保険料を比べた時建設国保が必ずしも安くなるわけではありません。
しかし計算方法が違いますので、国民保険で高いと思っている方は、建設国保を検討すべき1つの選択肢でしょう。
国民保険の保険料の計算方法は年間の所得に応じて保険料が決定します。 つまり国民保険は年収が上がれば上がるほど、保険料が高くなる健康保険だと言うことです。
これに対し建設国保の場合は、業種及び家族構成によって保険料が決定します。 つまり年収が上がろうが下がろうが保険料は一定だと言うことです。
例えば 世帯主とその妻、そして子供が2人、さらに世帯主の両親の3世代家族で、年収が5,000,000円程度だった場合、 建設国保の場合は 年間保険料が56万円程度、国民保険の場合は91万円程度になります。
およそ4割ほどの保険料の差が生まれてきます。
すべての場合において保険料が建設国保の場合安くなるわけでは無いのですが、 家族構成によってはこれぐらい保険料の差が生まれることもあります。 しかも年収がここよりさらに上がるとすれば、 国民保険の保険料は高くなり 建設国保の保険料は一定のまま。
年収が高ければ高いほど保険料が抑えられる保険それが建設国保なのです。このほかにも年収が低かったとしても、保険料を抑えられる条件っていうのはありますので、まずは窓口まで相談していただくと保険料を計算させていただきます。
国民保険の保険料が高いと嘆いてらっしゃる一人親方の皆様は一度ご相談くださいませ。
建設国保は手続きが簡単
そして2つ目の 建設国保をお勧めする理由は手続きが簡単だと言うことです。
皆さん一人親方であれば、すでに労災保険の特別加入をされてらっしゃると思います。 されてらっしゃらない方もいるかもしれませんがその場合は急いで労災保険の特別加入をしていただいた方が良いでしょう。 怪我が起きたときの病院代の保証であったりとか、怪我が原因で休んでしまったときの休業補償であったりとか、後は現場に入るために安全書類に書くための労災保険の保険番号を手に入れるためにも必要です。
さて話を戻しますが建設国保をお勧めする理由。 はやはり手続きが簡単だと言うことです。
労災保険に加入していらっしゃるのならば、労災保険の加入団体に手続きをしてもらっているはず。 建設国保であればその労災保険の手続きと同じ場所で保険の加入が可能です。
これに対し国民保険の場合は、市役所などの役所で手続きをする必要があります。
これは忙しい1人親方にとって面倒な時間ではないでしょうか。
つまりこういうことです。建設国保は今までと同じ手続きの中で手続きができます。しかし国民保険の場合は別の場所に赴いて手続きをしなければならない。
労災保険とセットで申し込んでおけば手続きが簡単になると言うことです。
これが1人親方に建設国保をお勧めする理由の2つ目です。
各種手当が支給される
そして3つ目の建設国保をお勧めする理由が各種手当が支給されると言うことです。
なにかというと代表的なものを上げると、傷病手当金、出産手当金、などがあります。
具体的に1つずつ説明すると
「傷病手当金」とは・・・通常、会社員・公務員でない限り傷病手当金の制度はありません。この傷病手当金とは、業務外の事由による病気・ケガで4日以上休業している期間について生活保護を行う制度です。
支給される期間は、休業4日以上から最長1年6ヶ月が限度で支給されます。支給額は、支給開始日以前の継続した12ヶ月間の平均報酬月額の約66%が休業中に支給されます。
建設国保から支給される「傷病手当金」も支給要件は同じですが、支給額に関しては一律1日につき4,500円となります。
「出産手当金」とは・・・育児休業中(出産予定日の42日前から出産後56日目)の98日間が支給対象となり、支給開始日の以前12ヶ月間の平均報酬月額の約66%が支給されます。
建設国保から支給される「出産手当金」も支給要件は同じですが、支給額に関しては一律1日につき4,500円となります。
のような手当てを受けることができます。
傷病手当金のように一人親方にとっては仕事に穴を開けてしまったら収入がなくなってしまうそういった場合の転ばぬ先の杖になるような保証です。 そして新しい家族ができる出産のような場合にも建設国保からは出産手当金と言うものが支給されます。支給額が一律1日につき4500円と言うことで、かなり助かる保証になるでしょう。
このように手当に関しては全て受け取れるわけでは無いのですが、あれば良い手当と言うのは他にもございます。
これが建設国保をお勧めする理由の3つ目です。
まとめ
一人親方に建設国保をおすすめする理由は
- 保険料の計算方法が違う
- 手続きが簡単
- 傷病手当や出産手当が支給される
の3つ。特に違うのは保険料です。
手当や手続きが簡単と言うメリットもありますが、 最もメリットだと感じるのは保険料の削減です。
すべての1人親方が国民保険と比べて保険料は安くなると断定することはできません。 計算方法が全く違うので大きく削減できる方もたくさんいらっしゃいます。
保険料については下記、一人親方部会までご相談くださいませ。
一人親方の労災保険のご加入のお問い合わせはこちら
埼玉労災一人親方部会 https://www.saitama631.com/
著者紹介 社会保険労務士 一人親方労災保険コンサルタント 埼玉労災一人親方部会 理事長 一般社団法人埼玉労災事業主協会 代表理事 1962年生まれ。立命館大学産業社会学部卒。一部上場メーカー勤務を経て20代で独立。以来社労士歴30年、労災保険特別加入団体運用歴10年。マスメディアのコメント、インタビュー掲載歴多数。本人はいたって控えめで目立つことは嫌い。妻、ネコ3匹と暮らす。
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